古書買取で高額査定が期待できるもの例には、普遍的なジャンルであることが挙げられます。
本の中には、時代とともに人気が移り変わるものがあります。
というか、書店で販売されている書籍のほとんどは、そのように時代の趨勢をうまく捉えたものということができるかもしれません。
そのような本は、確かに一時的には非常に高い人気を誇ることがありますが、その時点では販売部数も多いですから古書買取では必ずしも高い値段がつくとは限らないというか、むしろ非常に安くなってしまうことも多いです。
一方で、時代に流れに乗った寵児ではないけれども、普遍的な価値を持つような本はこれとは対極に位置します。
哲学とか思想や宗教に関係するような本が主に考えられるでしょう。
このような本は、爆発的に人気が高まるようなことはあまり考えられませんが、その一方で世の中から完全に見捨てられてしまうようなこともありません。
常に一定の需要があるために高額査定が期待できるのです。
古書買取では、流通量が少ない希少性が高い本が高額査定を受ける傾向にあります。
どんな商品であっても基本的には同じ考え方のはずですが、古書買取の相場も結局のところは需要と供給のバランスで決定されます。
多くの人がそれを買いたい、欲しいと思うような古書は値段が上がりますし、逆に多くの人が売りたいと思っているような本は値段が下がるということです。
この意味では、ベストセラー小説のように、流通量が非常に多いと考えられるものは基本的には値段が下がると思っておくべきでしょう。
そのような小説は、確かに買って読んでみたいと思う人も多いかもしれませんが、普通は古書ではなく発売時にできるだけ早く読み、人々の話題に付いていきたいと思う人が大半だからです。
つまり、流通量と比較すると買いたいと思う人はさほど多いとは言えず、結果的に値段も上がらないということになります。
高額査定を受けることが多いのは希少性の高い本ということです。